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雨降って地固まる。(総選挙を振り返って)

30名を超える方々が雪害で亡くなった・・・ 厳寒のこの時期に、
受験生が将来を懸けて志望校に挑む・・・ 厳寒のこの時期に、
丁々発止の熱い政策論争が行われないまま、800億円を超える大金をつぎ込んで、
究極のポピュリズム(人気投票)とも云える、推し活総選挙が行われた。

この時期にやるか・・・ と云った声が数多くあったが、
この時期、このタイミングで、批判覚悟で無理してでもやったから、
この結果だったと捉えれば、まさに劇場型選挙にしてやられたということなんだろう。

国民の意思だから、結果は結果として受けとめざる得ないが、
振り返って足りなかったものがあるとすれば、それは議論かなと思っている。
アバウトな主張はするが、議論から逃げた政党が、言論の府に多数の議員を送るという、
なんともはや・・・ 皮肉な結果となってしまった。

中道改革連合という、立憲民主党と公明党が立ち上げた新党は、
結果的に1+1が2にならず、逃げた票の方が多かったということになったが、
逃げた票がリベラル系野党に流れてないことから、前回の得票から逃げた票の大半は、
同党に対する支持ではなく、どちらにも吹く風だったことが見て取れる。

改めて議員を支える、後援会等の組織力を見比べれると、
集票力に差こそあれ・・・ 自民党、公明党、共産党は強固だが、
その他の政党に至っては、その時々に吹く風頼みだというのがよく分かるし、
強固な組織力に風が吹けば、それが台風並みの強風になることも分った。


よって、小選挙区に立候補した中道改革連合(旧立憲民主党)の候補者に風が吹かず、
軒並み討ち死にしてしまったことは、それが全てではないのかもしれないが、
日常から議員の支援活動を支える組織力の弱さに、主たる要因があり、
なり行きの結果だと捉えれば・・・ 分かり易いかもしれない。

「日本列島を強く豊かに。」という、耳障りの良いキャッチコピーに白紙委任を与え、
注目されていた消費減税を有耶無耶に、政治とカネの問題は終ったことに、
元総理の殺人犯に強い影響を与えたとされる、宗教団体との繋がり疑惑は不問に、
選択的夫婦別姓は話題にすらならず、外国人問題に至っては議論の影も形もなかった。

「人の噂も七十五日」とは云うものの、
ケジメを付けなきゃならない社会正義にまで、終ったことにしてしまうんだから、
この国に深く根付いた肝要さと「長いものには巻かれろ。」のお人好しな国民性には、
もはや・・・ 笑ってしまうしかないだろう。

「私か、私以外を選んで欲しい。」と、3週間前に会見して、総選挙を決断した総理を、
若者を中心とした無党派層は、自らの情報源でもあるSNSの世界で、
キラーコンテンツに格付けすると・・・ 僅か数週間の間に、幅広い層に浸透を果たし、
あっという間に・・・ カリスマからモンスターに進化させていた。

さらにこの国の有権者は、先のダボス会議で法の支配による協調を呼びかけた、
カナダ首相の提言「ミドルパワーの結集」に、耳を貸さないばかりか賛同の声も挙げず、
昨秋来日したアメリカ大統領の傍らで・・・ 拳を突き上げて、
ピョンピョンと跳びはねていた、お調子者のオバチャンを・・・ 推し活したのである。

それが国民の判断だから、残念ではあるが・・・ なにを言っても愚痴になるので、
不満があっても任せるしかなく、無責任なことを言うつもりはないが、
この先、なにが起ころうと「知らないよ。」ってことになってしまった。

総選挙で大敗を喫した中道改革連合では、
おそらく立憲民主党と公明党の合併について、不協和音が起こってくるだろう。
残念な選挙結果に終ってしまったが・・・ 振り返って思うに、
敗北の主たる原因は公明党支持者の応援が少なかったからだとは思えない。

なぜなら、公明支持層からは、近隣の方を含め、古い友人や親戚などから、
私にも女房にも・・・ 中道の支持を依頼されたが、
現役時代に勤務していた会社(労働組合)出身の、地元の市会議員からは、
大変に残念だが・・・ 電話1本すら掛かってきていない。

さらに街中のポスターに関しては、公明党のポスターが貼ってあった場所には、
一夜にして中道改革連合に貼り替えができていたが、
立憲民主党のポスターについては、公示から数日経っても古いポスターがそのままで、
旧党名の上から新党名のシールが貼られただけだから、のんびりしてるなと思った。

急なことだったと云えば、確かにそうなのかもしれないが、
私の肌感覚では、旧立憲と旧公明の熱量は明らかに旧公明が勝っており、
敗北の原因は、立憲議員を支援する後援会組織のパワー不足にあったと思うし、
その時々に吹く風の向きが変わると、とんでもない大差になるのは必然なんだと思う。

その背景にあったのは、立憲民主党が基軸としたリベラルとか、護憲とかという考えが、
国の安全保障や、エネルギー政策などの、本来は普遍で不動であるべき政策において、
反対のための反対を繰り返してきたことが、時勢との間で齟齬を作り出し、
主張が空疎で夢物語だったことが露呈し、嫌気を持たれてしまったんだと思われる


それを示すものとして、公明党と一緒になったことで、立憲民主党を支持していた、
リベラル層や、左派寄りのコアな支持層が逃げてしまったとの声もあるが、
選挙結果を見れば、左派系野党(共産、社民、れいわ)も木っ端微塵なんだから、
かつては強く吹いていたリベラルの風が・・・ そよ風になった捉えれば分かり易い。

じゃぁ・・・ 旧立憲民主党に吹いていた風は、いったいどこに行ったのだろうか?
左派政党に行ってないと云うことは、溶けて無くなるわけではないんだから、
総理の推し活に向かったと捉えるしかなく・・・ それこそが風なんだと思うし、
極論を言えば、風に頼っていたリベラル勢力に引導が渡されたのかもしれない。

かつての民主党政権が誕生した時は、麻
疹に罹ったかような高熱に魘され、
民主党と書きさえすれば、人間だったらだれでも議員になれていたが、
今回まさに・・・ その逆が、現象となって再現されたのである。

ではなぜに表題を「雨降って地固まる。」にしたのかと言う疑問が出てくるが、
それは・・・ 立憲民主党のなかにずっとあった、実現不可能な蟠り(政策の矛盾)が、
木っ端微塵に砕かれたことにより、結果的に人数は減ってしまったが、
良識ある現実主義という思考の純度が高まり、健全な政党に生まれ変わったからである。

個人的には・・・ 今回の選挙については、時間が足らなかったこともあり、
選挙互助会の誹りを受けても、仕方がなかったとは思っている。

「打算がなかったのか?」と問われれば、議員個々人の胸の内までは分らないが、
野田さんと斉藤さんが、政権と対峙するために、
現実主義の健全な基軸を持った大きな塊を作ったことは・・・ 多とすべきだと思う。

それでも不満を云い、不協和音を煽動する議員も出てくるだろう。
いやなら出て行けなんて、排除の論理を適用しなくても、
思考を変えなきゃ居づらくなって、党内に居場所を失ってしまうのは必然だから、
これまで以上に純度が高まって行けば、必然的に期待度も高まるはずだ。

こんなことを言っちゃ見も蓋もないし、大変に失礼かもしれないが、
立憲民主党の議員が大半を占める中道改革連合が、政権交代を果たしたとして、
国政を担うなんて、支持者であろうと、
そこまでは期待してなかったはずである。

今回の結果の一番の原因は・・・ 
そこんとこにあって、
政権を託せる健全な野党が、あまりにも急ごしらえで、
政権を担うであろう、人物像やスタッフが、
国民の頭のなかで、想像できなかったことに尽きると思っている。

然は然り乍ら(さはさりながら)・・・ 社会正義に対して、生活者の声に対して、
目を背け、口を開かず、耳を傾けないまま、
推し活で白紙委任を求められたら・・・ 堪ったもんじゃない。

だからと言うんじゃないが・・・ 選挙後の不協和音に決着がつけば、
子どもじゃないんだから、本格的に政権交代を担える政策通の政党になると思うので、
中道の純度が高まるとの大所高所から・・・ 去る者追わずであり、
分裂もまた、大いにけっこうなのかもしれない。

国会審議で、奈良のシカについて質問したり、
処理水を汚染水と言っていた議員さんたちの言動や行動が、
如何に愚かだったのか・・・ 思い知らされたのではなかろうか?

この国の経済発展に必要な、データセンタなどのIT系のエルネギー(電力)に、
電子力発電なしで、対応が可能だと考えるのであれば、
大変申し訳ないが・・・ 議員ではなく、
市民運動で汗を掻いていただければと、願ってやまない。

宗教団体を支持母体とする公明党が、純血主義から中道主義に同調した候補者による、
高い純度の政党に変化し、
労働組合が支えリベラル色が強かった立憲民主党が、
反対のための反対が、国民の支持を得られないことに気づき、
断腸の思いで中道主義の踏み絵を踏み・・・ 現実主義に変わったことは多としたい。

両党の支持者からしたら、ガッカリなのかもしれないが、
新党に合流しら直ぐに成果がでると思う方が・・・ 云っちゃ悪いがあますぎる。
よって今回の選挙結果は、中道主義の純度を高める浄化だと捉えるしかないだろう。


例え小粒な政党からのリスタートであったとしても、
不気味な微笑みに加え、口の達者なオバチャンに、政策で対抗することができるよう、
まずは執行部は責任を取らねばならないと思うものの、
次に向けて期待が持てる、体制の刷新(世代交代)を図っていただきたい。

新党の結成に尽力された野田さん、斉藤さんは、見識ある立派な政治家だと思うものの、
大変失礼になってしまうが・・・ すでにお爺ちゃんであり、
今どきの若者や現役世代からしたら、
「映えない。」ってことになってしまうことに・・・ 気づくのが遅かった。

いまはの時代は、人格者であることは当然であって、
そのうえで・・・ パワー(発言力)と才能(政策通)が求められている。
国民民主党の代表も、参政党の代表も50歳の前後であり、
不惑の40代から、知名の50代であって・・・ 年金世代ではない。


幸いなことに旧立憲には小川淳也、重徳和彦、旧公明には中野洋昌、伊佐進一といった、
東大卒で法案の作成に携わった・・・ 働き盛りの官僚OBが当選しているし、
シティバンクを経て、ゴールドマンサックス証券で執行役員を務めた岡本三成もいる。

彼らの世代を中心に体制を立て直し、
嫌みと揚げ足取りの・・・ 専門家集団を改め、
財源とセットで政策論争が挑める、真っ当な政党を作っていただきたい。

同じような内容の愚痴を、行ったり来たりしながら、ぐだぐだ述べてしまったが、
それでも今日も、夜が明ければ太陽が上ったし、
腹が減れば、メシを食わなきゃならないんだから、
言いたいことがあれば物申せば良いので・・・ そういうことなんだと捉えたい。


本音を言えば、選挙結果に心が折れそうになりもしたが、
このままで良いわけないんだから・・・ 「雨降って地固まる。」と捉え、
今回の結果をターニングポイントとして、捲土重来に期待したい。

記憶が確かなら・・・ 進化論で有名なダーウィンが、こんなことを言っていた。
最も強いものが生き残るのではない。
最も変化に敏感なものが生き残る。

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第51回 衆議院議員総選挙  [投票率 56.26%]

       公示前  選挙後  増 減
自由民主党  198  316  118
日本維新の会  34   36    2
   与党計 232  352  120
 
中道改革連合 167   49 
-118
国民民主党   27   28    1
日本共産等    8    4  - 4
れいわ新選組   8    1  - 7
減税ゆうこく   5    1  - 4
参政党      2   15   13
日本保守党    1    0  - 1
社会民主党    0    0    0
チームみらい   0   11   11
派       0    0    0
無所属     15    4  
-11
   野党計 233  113 -120
    合計 465  465

Commented by maya653 at 2026-02-09 11:49
そう、世代交代ですね!
長年公明党を応援してきた創価学会員の従妹が選挙が決まった直後私にこう言いました。
「中道(旧立憲)を応援する気はないの。。これは公明党の終活だと思ってるから」
斉藤さんは「自民党と敵対するわけではない」とも言いました
中道が勝てるわけないですよね 
Commented by tamajii1954 at 2026-02-09 13:14
たまさん、こんにちは

旧立憲の方は、いろいろ思うところがあると思いますが、
自ら選択して新党に入党したわけですから、
文句を云う前に、自らの判断を反省しなきゃならないですね。

言いたいことを言ったあとは、ノーサイドにして体制の刷新について話し合わなきゃ、
世間からは見苦しい集団に見えてしまいます。
いずれにしても、長ければ4年間はこのままですから、
今後のことについて、真剣に話し合ってほしいと思います。
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by tamajii1954 | 2026-02-10 00:35 | 爺のジジ放談 | Comments(2)

下り坂を歩き始めたら、上り坂では見えなかったものが見えてきた。焦らず慌てず、少しだけ我儘に、人生は後半戦が面白い。


by 多摩爺
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